とある日常の風景。 
〜神羅カンパニー with クラウド〜
<昼の部>
18禁注意
 セフィロス
 

 

 

 

11:00

「お、俺も……そろそろ戻るよ」

 ふらふら歩き出すクラウド。

「つらいだろう、無理をするな。ほら」

「うわッ!」

 抱き上げただけだ。なにも悲鳴をあげることはないだろう。

「ちょっ……やめてくれよ、ダメだってば!」

「歩くのもつらいくせに意地をはるな」

「大丈夫だったら! ……トイレ行って来る!しょ、処理すれば平気だから……」

 却下だ。

 そんな切なそうな顔をされたら、私の方がリミットブレイクだ。というか、今までこらえていたのを誉めて欲しいものだ。

 私は有無を言わさず、クラウドを抱き上げたまま、ザクザクと歩き出した。

 

 

 

12:00

 部屋へ連れて行く。私の私室なら、問題ないだろう。

 室内に入るなり、クラウドは脱兎のごとく私の腕から飛び出すと、

「シャワー借りるから! 俺、汗すごいし……絶対借りるから!」

 と、叫んだ。ここまで連れてこられて、さすがに観念したのか、せめてもの矜持をもってそう宣言するクラウド。

「では、一緒に入るか」

「え……ッ?」

「いいだろう、ほら早くしろ」

「う、うん」

 さすがに、平日の真っ昼間、しかも勤務時間に、このような状況に陥るのは気が咎めるのだろう。風呂場はけっこう広いのだが、私の側に近寄ってはこない。もっとも、クラウドは自分の裸を見られるのが恥ずかしいらしく、一夜過ごした翌朝、ともに入浴するときでさえ、うつむきがちなのだ。

 私は汗を掻いたわけではないが、身体を動かした後、こうしてシャワーを浴びるのはやはり心地がよい。

「ふぅ……はっ……はぁ……なかなか抜けないなぁ……」

 クラウドがつぶやく。お湯ではなく、冷水に顔を浸しているが、一向に赤みが抜けていない。

 それはそうだ。興奮剤なのだから。

「ごめん、セフィロス、俺、やっぱりちょっとトイレ、借りるね」

「ここでいいだろう。後始末もいらないしな」

「セフィロスっ! もう、そういうこと言うなよッ! やだよッ!」

「なにが? いつもしていることではないか」

「……で、でも、今日は普通の日だし……まだお昼なんだから……」

 ボッと火が噴いたように、さら頬を染める。潤んだ瞳と相まって、理性を失うほどに可愛らしい。

「クラウド、両手を壁についてろ」

「えッ……ちょっと……嫌だったらッ!」

「出してしまったほうが楽だろう?」

「だ、だから自分で……」

「おしゃべりはそこまでだ」

「セフィ……」

 可愛らしくも騒々しい唇を、口づけでふさぐ。やや性急に口腔を嬲り、薄い舌を吸い上げると、ぎゅっと瞑った眦にうっすらと涙がにじんだ。

「ん……んッ……」

 荒い吐息の中、息を継ぐのがつらいのだろう。だがまだだ。

「んッ……」

 がくがくと華奢な足が震える。そこはけなげに綴じ合わせられ、私の掌の進入をこばんでいる。

 

「あっ……セフィ……ロス……」

「どうした、泣くことはないだろう。ただの口づけだ」

 自覚しつつも意地の悪いセリフをいうと、子どものしぐさのように私の髪をつかんでくる。

「や……だよ、なんでそんな……セフィロス……」

「なにが……?」

 私は紅く色づいた耳朶に、低くささやく。

「……してもらうの……恥ずかしいよ」

「ここには私だけしかいないだろう?」

「で、でも……あ、明るいし……」

 それはそうだ。深夜の寝室ではなく、昼間のバスルームなのだから。

 こうして陽光の中で眺めると、年齢よりも小さな身体は、どこもかしこも作りが幼く、乱暴に扱っては壊れてしまいそうなほどに繊細だ。もちろん、軍人として日々鍛えてはいるのだろう。

 しかしもともとの資質や特性の方が色濃く出ている。それはまだ十代の少年としては致し方のないことであった。そして何より、私はそんなクラウドのすべてが可愛らしくてたまらない。

「セ……セフィロス……?」

 肩越しに不安げな瞳を私に向ける。その顔だけで下肢が焼けるように熱くなる。

「明るいのが嫌なのか?」

「だって……ヤダよ、見られるの……」

「では、目を瞑っていればいい」

「え? だって、でも……」

「こうしていれば、私にもおまえの顔は見えない」

 そういうと、しなやかな背を抱きかかえるように覆い被さる。もちろん、クラウドには体重をかけないように注意しながら。

 なめらかな腹を撫で、前をかくす手をやさしくほどいていく。

 やはり羞恥が強いのだろう。幾分抗われたが、私の手がクラウドの、まだ幼いそれに添えられると、観念したように力を抜いた。

「んッ……うッ……」

 薄い口唇を割って吐息がこぼれる。口づけできる状況なら、そのうめき声さえも吸い取ってやるのに。

「あッ……あッ、あッ! セ……セフィ……」

 壁についたクラウドの手がずるずると滑ってしまう。余裕が無くなり身体を支えるのが困難なのだろう。それでもすがるように両手をついている姿がいじらしい。

「も……もう……で、出ちゃうよ……ッ」

 子どものような直接的な物言いが、私をそそる。

 そんなクラウドに、時たま押さえがたいほどの衝動を感じることがある。

 泣き叫んで許しを請われても、責め苛み、気を失うまで陵辱してやりたいと、たまらなくなる。特に大きな仕事を終え、あきるほどに血を見た後など、そういう欲求に駆られる。

 もっとも、実際には、この子を好き好んで傷つけるような真似など、したことはないが。

「あッ……ああッ!」

 ひときわ高い声を放つと、ビクンビクンと薄い腹を震わせ、クラウドはさんざんに高められたそれを解放した。もう限界なのだろう。立っていることすらかなわなくなり、私に身を預けてくきた。

 寄り添ってくる小さな身体が愛おしい……